<福島原発>東電全面退去打診 首相が拒否…水素爆発2日後
東京電力福島第1原発の高濃度放射能漏れ・爆発事故で、東電側が14日夜、同原発の職員全員を退去させる方針を政府に打診していたことが分かった。
現地での作業継続は困難と判断したとみられ、自衛隊と米軍にその後の対応を委ねる構えだったという。
菅直人首相は打診を拒否し、東電側も一部職員を残すことになったが、東電はその時点で高濃度の放射線被ばくが避けられない原子力災害に発展する可能性を認識していたことになる。
複数の政府関係者によると、東電側が14日夜、「全員退去したい」との意向を枝野幸男官房長官と海江田万里経済産業相にそれぞれ電話で申し入れた。
両氏は認めず、首相に報告した。
首相は15日午前4時過ぎ、清水正孝・東電社長を官邸に呼び、「撤退はあり得ない。合同で対策本部をつくる」と通告。
その後、東京・内幸町の東電本店を訪れ、「東電がつぶれるということではなく、日本がどうなるかという問題だ」と迫ったという。
政府当局者は14日夜の東電側の打診について「全員を撤退させたいということだった」と明言した。
一方、東電側も首相への不満がくすぶる。
東電によると、同原発では協力会社と合わせ計4000~5000人が働いているが、現在、現地に残っているのは約300人。発電所の制御や復旧などの作業にあたっている。
東電関係者によると、15日早朝に首相が東電本店を訪れた際、事故対応に追われる社員が会議室に集まったが、首相は「こんなに大勢が同じ場所にいて危機管理ができるのか」と非難した。
東電関係者は「『撤退は許さない』というのは『被ばくして死ぬまでやれ』と言っているようなもの」と漏らした。
東電幹部の話
(必要最低限の作業員を残し、あとは退去する)部分的な撤退を検討したのは事実だが、全員撤退を検討した事実は絶対にない。
【毎日新聞】
まぁ、記事の内容はどれでも良くて、たまたまこれを張り付けただけです。
で、
一連の原発事故。
発表や対応を見ていて確かにやきもきするけど、全部ひっくるめた彼らは「最少の被曝で、最少の被害」にしようとしているのだからそうなっているだけなんだと思う。
素人考えだけど、俺は
『たぶん犠牲を払えばなんとかなる部分は沢山あるんだろうなぁ』
と思いながら、
『もぉその域に達してる出来事なんだな』
と思いながら、手に汗を握り見ている。
犠牲。
防護服では防ぎきれない高濃度の放射線が飛び交う中での作業。
水素爆発が起こって怪我をしても直ぐに代わりの人間を入れる。
多少の放射能は見逃す。
そんな事をすればね。
そして、全部ひっくるめた彼らが
「国民に是非を問う。数名の命か、多くの命か」
そんな風に聞けたらどんなに楽か、それが出来ないから困ってるんだろうなって思いながら。
つーか、
そう聞かれたらなんて答える?
そもそも原発自体がそのレベル。
県や国など行政うんぬんの思惑はあるとしても、ある地域の人々に危険な役回りをしてもらって原発は成立している。
もちろん保証的な物はあってもね、原発は基本的におっかない物だから。
(原発嫌い

)
そして俺たちは不本意であってもその恩恵に与っている。
実際原発から電力を供給されていなくても、今回の停電策を見れば、結局は日本中が恩恵を受けていたってこと。
色んなところで政府に対しても東電に対しても批判的な記事・日記などを目にする。
「政府は人を人と思ってない」
「東電がやるのは当たり前だ」
批判だけ。
ほとんどの素人が、代案が出せもしないズブの素人が批判する。
その一方で
【電力会社社員、志願し福島へ】
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1536550&media_id=4
【mixi】
なんてニュースで
「頑張って行ってきてください!!」
「無事に帰ってきてください!!」
って言う。
嬉々として送り出す。
まるでもう一度見れば復活する小説や映画に出てくるヒーローの様に。
記事内で家族は「特別な事にしたくないから普段通りに送り出した」とある。
これはつまり、特別な想いで送り出したんだよね?
「相当ヤバい所へ行く」
もともと原発で働く覚悟を決めてる本人を含めた家族が、その覚悟をしたんだと思う。
そんな時きっとこんな送り出し方になるんだろう。
いま福島の原発に関わる人にはマジで何も出来ない。
『頑張って』
より
『ごめんなさい』
って気持ちのが強い。
批判は元より、応援するにもどんな気持ちで応援しら良いのか分からない。
静かに見守りながら祈ることしか出来ない。
ただ、何かあった時、その覚悟はしておかなくちゃって思う。
幼い時、チェルノブイリの事故が凄く怖かった。
広島・長崎の原爆が凄く怖かった。
そこまでの被害じゃなくても、雨に怯え、食品に気を遣い、住めなくなった人や事故に携わった人の保証を担う。
そんな風になっても日々を過ごす覚悟。
世界中で原発の見直しをしている。
人にとって原発はまだバベルの塔だったかもしれないけど、少なくとも恩恵を受けていた俺らは、誰にも文句は言えないって、そんな気がする。
キュイン♪
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